学習には変化と忘却が必要ー脳が認める勉強法
カフェで記事を書いている私の隣で、高校生達が試験勉強をしている。どうやら世界史の試験勉強をしているようだ。
教科書を開き、ひたすらノートに試験範囲のまとめを書き込む高校生もいれば、プリントの問題を解いている高校生もいる。時たま勉強に飽きておしゃべり。
はたして彼らは試験で高得点を出すことができるのかは分からない。
しかし、本書を読めば彼らが効率的な学習をしているかどうかがある程度分かるかもしれない。
- 目次
- 忘れる
- 変化をつける
- 具体的な方法
- 感想
忘れる
学習した内容を長期間覚えておくには、覚えた内容を忘れることが重要。
一度「保存」した内容を「検索」する過程を通じて、記憶を長期間保持できる。
学習内容を「検索」する過程で起こる困難さが脳の検索力を高められる。
変化をつける
・勉強場所を変える
勉強場所を変えて学習したほうが学習内容を思い出しやすい。
・方法を変える
勉強の内容を変えると記憶を保持しやすい。
例えば内容を暗記したら次は問題を解いてみたり、内容を人に説明したりする。
ブログを書くことも記憶保持にいいかもしれない。
具体的な方法
・分散学習をする
一夜漬けよりも期間を置いて少しずつ学習するほうが記憶を長期間保持できる。
本書では試験までの期間別で、最適な学習間隔を紹介している。
例えば、試験1週間前なら、1日か2日空けて同じ内容を学習するとよい、というふうに。
・自己テスト
自己テストを定期的に行うことで、記憶を「検索」し、記憶の保持力を高める。
・・・などなど。
感想
本書は記憶の保持だけでなく、論文の内容や問題解決のアイデアのひらめきのコツを多くの実験の紹介を通じて紹介している。
学生時代、自分の周りで努力してそうに見えないのにやたら試験の成績が良い友人がいた。
もしかしたら彼らはこうした内容を無意識に実践していたのかもしれない。
試験や資格の取得のために勉強している人などにオススメ。